「きっとその曲はヒットする。

そうしたら、客の呼び込みのために、俺たちのライブでゲスト出演でもしてもらうかな」



「ふざけんな」




遥希はすっごく嫌そうな顔をした。

遥希の気持ちも分からないこともないけど……

Fのライブに遥希が出るなんて、凄いだろうなと思ってしまった。

そんなライブ、見てみたい。






「お前、今妄想してただろ」




遥希の鋭い視線にぎくっとする。




駄目だ駄目だ。

大好きな遥希とFのコラボに興奮してしまった。




「そんな茶番、死んでもごめんだ」




あたしは、そんな素敵なライブ、見てみたい。