あの件から1日が過ぎ、文化祭の2日目。
相変わらずうちのクラスの人気度は高くて大反響。

「凛月ちゃーん、回ってきていいよー!」

「はーい!」

今日は南と出し物を回る約束をしている。

2人で回るのって緊張するな…。

付き合う前に一緒にいた時は沢山あった。
でも、付き合うとドキドキで顔が見れない…!

「りっちゃん!行こっか!」

「う、うん!あ、その前に着替え…」

「だーめっ!そのままで行こっ」

「ええっ!って、わっ!」

「?どした?」

「て、ててててっ、手っ!!」


ふいに手を繋いできたから心臓が破裂しそうだった。

「手がどーしたの?」

「離して…っ、は、恥ずかしいっ」

「〜〜っもー可愛いっ!!」

「ひぁっ!抱きつくな〜!!」

「おーい、そこのバカップル。早く行け」


この光景を見ていたよっしーが呆れ顔で言った。

見られてたの!?恥ずかしいっ!!

ていうか、バカップルって!!!


「みっ、南、早く行こ?」

「…じゃあ、手繋いでいい?」

「お断りします」

「…じゃあ、このまま抱きついてていい?」

「…手、繋いだ方がまし…」

「本当りっちゃんって素直じゃないんだからー!」

「……うっさい」




あぁ、心臓の音鳴り止まない…。