社長と分かれた後、
俺は、先日訪れた
外商サロンのある店舗へ
向いハンドルを切っていた。


カーナビ代わりに
道案内をしているスマホが
メールの着信を告げる。


「蒼梧か!!」


ヤバイ。もう問題を
起こしたのだろうか?

走り始めたところだと
いうのに、早々に
車を路肩に寄せる事に
なる。

いや、今、確認せねば
確実に大事に至ると、
添付のみのメールを
開いたのだが…


「!!!!!」


何だと?!?!?!

そこに写っていたのは、
◯◯駅と書かれた駅舎と
我が秘書に、手を握り
しめられたカノジョと、
それらをバックに自撮り
している蒼梧だった。

「今か?!これは
いまなのか?!」

駅舎なら何処かに時計が
写っていないかと、画像を
ズームアップして背景を
確認する。

「あった!!…ってか、
即送信じゃねえか!!」

…なんでそんな所にいるんだ
とか、色々思う所はあるが
とにかく、現場へと急行する。