突然だが、俺は
本来、自他共に認める
フェミニストだ。


だが、しかし。


「何なんだ…

このカッスンカッスンの
クソアマ共わ?!」


冒頭いきなりで申し訳ないが、
暴言について、今回だけは、
お許し頂きたい。


こいつらは、そもそも
俺の発注を聞いていたのか?!


「蒼梧(そうご)!!」

「はい?」

俺は、数ヶ月後に参加予定の
コンペ向け、街頭マーケティングを
実施すべくインタビュアーを
募ったのだ。


「お前、この低俗なキャッチ風情
どこで手配しやがった?!」

「いや…あの…
いつもの派遣会社に…」


「何つった?その派遣会社に。」


「…ホスト系のナンパ…
イテッ!!!」


最早、最後まで聞くまい。

全力で蒼梧の頭をひっぱたく。


「ちっきしょ。」


“ホスト系ナンパ上手…”


クソッ。オーダー通りの人間を
ぶっこんできてるじゃねーか。


これでは、派遣会社に
クレームすら言えまい。