『葉月は…もう…』
「…グスッ…はい」
葉月というのはアタシのお母さんの名前で今でもお母さんを思い出すだけで涙が溢れる。
『…そっか。もう大丈夫だからね。』
「…はい…」
何が大丈夫なのかもわからないままアタシは意識を手放した。
そしてアタシは夢を見た。
ママが笑ってて、アタシの涙をふいていて。
「こらもう!光希は泣き虫なんだから。泣かないの!もう大丈夫だからね」
「ママ…行かないで…ママっ!!」
ママがどんどん遠ざかっていって、手を伸ばしてもママは離れていく。
「やだ…っ…やだよっママっ!!」
―バサッ
パッと目が覚めるとそこはアタシのいえではなくてすごく広いへやにふわふわのベッド…。
ここは…どこなの??

