次の日は雨が降った。

 やっと放課後。いつもより重い足取りであの公園へと向かった。

 やっぱり、いた。よしいくぞ。

 「あの、一ノ瀬君ですよね。」

 「だったらなに。」

 「好きでした。」

 「それ、過去形。日本語分かる?」

 「合ってます。それで
  今はだいっきらいです。」

 「あっそ。」

 「聞いてて下さり、ありがとうございました。」