【完】もう一度、キミのとなりで。


「えぇっ、マジ!?あの碧空くんと付き合えるだけでもすごいのに!信じらんなーい」


「もったいないよねー。柏木さんって実は気が多い人?」


「ちょっとゼータクだよね~」


「おとなしそうな顔して実は男好きだったりして」


数日前まで平和だったはずの教室が、居心地悪く感じる。まるで中学時代に戻ったみたい。


気にしなければいいと頭ではわかっていても、やっぱりすごく気になってしまった。


碧空くんの元カノっていうだけで、こんなにも周りから注目されてしまうなんて。


やっぱり彼はみんなの憧れの存在なんだって、あらためて実感する。


中学の時もそうだったけど、私じゃ碧空くんに不似合いだから、こうやって周りから色々言われてしまうのかな?


結局、碧空くんと私じゃ釣り合わないって思われてるってことだよね……。