【完】もう一度、キミのとなりで。


碧空くんと私が昔付き合っていたという噂はあっという間に学年中に広まって、その後も噂話がおさまる気配はなかった。


碧空くんはあれだけモテるにもかかわらず彼女を作らないのをみんなから不思議がられていたし、今まで好きな子がいるという噂すらなかったので、余計にみんな騒いでいるみたいで。


そのうえ私が振ったということまでなぜか広まっていて、一部の碧空くんファンの女子たちの中には私のことを悪く言う人もいた。


学校で碧空くんと話していると嫌な顔で見られたりするし、休み時間席に座っている時も、時々他のクラスから私のことを見に来る子がいる。


ヒソヒソと聞こえるように噂話をされるのはすごく辛かった。