まっすぐ私を見つめながらそう言い切る彼を見て、思わず目頭が熱くなった。
あぁ……やっぱり私、碧空くんが好きだよ。この気持ちにウソはない。
「……うん。ありがとう……」
震える声で頷くと、彼が優しく笑ってそのまま手を引いてくれる。
「ほら、帰ろ」
美希ちゃんに言われたことよりも何よりも、彼のことを信じなくちゃって、そう思った。
私だって、できることなら彼とまた一緒にいたい。その気持ちに応えたい。
なのに結局、周りの目に怯えてばかりで……。
どうしてこんなに弱いんだろう。もっと強くなりたい。
もっと何を言われても堂々とできるようになりたいよ。
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