【完】もう一度、キミのとなりで。


次の日、朝学校に着くとなぜか、やけに周りからの視線を感じた。


みんながジロジロと私を見てくるような気がする。気のせいかな?


なんだか落ち着かない気持ちのまま自分の教室へと向かう。


――ガラッ。


そして、いつものように後ろのドアから中に入ると、クラスのみんなの視線が一気にこちらに集まるのが分かった。


……えっ、なに?


やっぱり私、見られてる?


「ねぇ、見て……」


「えっ、ほんとなの?」


しかも、ヒソヒソこちらを見ながら話す女子の姿もあって。


なんだろう……。私、何かしたかな。


するとそこで、加奈子ちゃんが勢いよくこちらへ駆け寄ってきた。


「蛍、おはよう!」


「あ、おはよう。加奈子ちゃん」


「ねぇ、ちょっとちょっと!さっきみんなに聞いたんだけどさ、蛍って中学時代碧空くんと付き合ってたんだね!」


「えぇっ!?」