朝食を済ませたあとは、鏡の前に立ち、制服のリボンや髪形をもう一度チェックする。


すると、そんな時家のインターホンが鳴った。


「あ、はーい」


お母さんが応答するのを見て、こんな朝早くから誰だろうなんて思いながらカバンを手に取る。


そろそろ私も家を出なくちゃ。


そしたらお母さんが甲高い声を挙げながら私の元へと勢いよく走ってきた。


どうしたんだろう。


「ちょっ、蛍!大変よ!早く来なさい!」


「えっ、なに?どうしたの?」


「お、男の子が迎えに来てるのよ!」


「えぇっ!?」


一体何事かと思った。だってだって……男の子が朝迎えに来るなんて。


どうして私のことを?一体誰が?


「だ、誰がそんな……」


「それがねぇ、あの子なのよ!えっとあの……中学の時の、ほら、ソラくんだっけ?イケメンの!」


「えぇ~っ!?」