そう思った俺は勇気を出して、彼女に声をかけてみることにした。


まともに話すのは一年ぶりくらいだったけれど。


俺が話しかけたら、蛍は戸惑いながらも普通に話してくれた。


……嬉しかった。


久しぶりに話した彼女は全然変わっていなくて、あの頃のままだった。


少しドジなところも相変わらずで。


やっぱり好きだ。そう思う。


できればもう一度やり直したい。


そして、再び関わるようになった俺たちは、少しずつまた仲良くなって、いつからか昔のように笑いあえるようになった。


蛍も俺といる時は楽しそうにしてくれて、今なら幸せだったあの頃に、また戻れるような気がしたんだ。


『もう一度、俺と付き合って』


意を決して伝えた言葉。二回目の告白。


ずっと消えなかった気持ち。温めていた気持ち。


あの日から、俺の心にはずっと、君だけだった。


だから今度こそ、あの恋の続きを……。


願わくばもう一度、君のとなりで。


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