【完】もう一度、キミのとなりで。


そんなある日、俺は当時仲の良かった同じサッカー部の友達にこんなことを言われた。


『柏木さん、最近クラスの女子みんなに無視されてるよな?大丈夫か?

女って怖いよなー。妬みがすごいっつーか。モテる奴の彼女になるって大変なんだな』


……ビックリした。ショックだった。


その時初めて気が付いたんだ。いつのまにか、蛍は碓井たちだけじゃなく、女子たちみんなに無視されてたんだって。


嫌がらせがおさまったから大丈夫なんてことはなかったんだ。


俺は、女子の陰険さや人間関係の怖さみたいなものが全然わかっていなかった。


もしかして、あの時俺が蛍をかばったのがいけなかったのか?


蛍がいじめられるのは、俺と付き合ってるせいなのか?


俺と一緒にいるせいで蛍が傷ついている……そう思ったら苦しくてたまらなかった。


そしてある時ついに、俺は蛍に呼び出される。