いつも彼女のことばかり考えてしまうし、目で追ってしまう。気が付いたら夢中で。
完全にこれは恋なんだと思った。
そして、夏休みに入る前のある日、俺は彼女に告白する。
しばらく会えなくなるんだと思ったら、どうしても伝えたくなった。
告白なんて初めてだったからめちゃくちゃ緊張したけど、返事はまさかのOK。
飛び上がるほど嬉しかったのを覚えてる。
それからは、毎日連絡を取り合ったり、一緒に出掛けたり、ただただ幸せな日々が続いた。
最初は緊張気味だった蛍も、だんだんと俺に心を開いてくれるようになって。
彼女のことを知れば知るほど好きになった。
蛍といられるだけで、蛍が笑ってくれるだけで、俺は幸せだった。
だけど、そんな毎日に徐々に暗雲が立ち込めるようになる。



