食べている途中、碧空くんが私を見つめながらしみじみとした顔で言う。
「……えっ?そうかな?」
「うん。変わってなくてよかった」
その言葉にどんな意味があるのかはわからなかったけれど、正直それは私も同じ気持ちだった。
碧空くんが変わってなくてよかったって思う。
今でもカレーが好きで、サッカーが好きで、優しくて、大好きだったあの頃のままで……。
だから今でもドキドキするし、ときめいてしまう。
碧空くんは今、私のことをどう思ってるんだろう?
今日はどんなつもりでここに一緒に来てくれたのかな?
なんて、そんなことあまり深く考えたらいけないような気もしたけれど、やっぱりすごく気になった。



