【完】もう一度、キミのとなりで。


水族館に着くとちょうど開館時間直前だったらしく、入り口のゲートの前に行列ができていた。


夏休みだからかカップルの他にも家族連れがたくさんいる。


私たちは受付でチケットを購入すると、その列に並んで少し待ってから中に入った。


建物の中は薄暗く、水槽が並んでいて、色とりどりの魚たちが元気に泳いでいる。


「わぁ、キレイ」


「すげー」


入って早々二人ともテンションが上がってしまって、さっそくスマホで写真を撮ったりしながらはしゃいでいた。


普段見られないような生き物たちの姿は見ているだけで涼しい気持ちになるし、癒される。


「この青い魚、あの映画に出てるやつみたいだよな」


「あ、ほんとだ。似てるかも」


「こっちはクラゲがいる!クラゲってなんか気持ちよさそうでいいよな~」


「ふふふ。そうだね」