【完】もう一度、キミのとなりで。


そしてなぜか無視するようにしてその場を去って行って。


何もした覚えはないのに、急に避けられるという事態。


それはあまりにも突然で、計り知れないほどショックだった。


それだけじゃない。


クラスの班の話し合い、体育、調理実習、あらゆる場面でなぜか、女子たちが急に口をきいてくれなくなった。


私は何が起こっているのかわからなくて、辛くて、心が今にも押しつぶされそうだった。


あとから知った話だけれどこれは、碓井さんの指示だったらしい。


碧空くんにかばってもらったあの件があってから、彼女たちは私に目に見える嫌がらせをすることはなくなった。


何かすれば自分たちが真っ先に疑われてしまうから。


だから遠まわしに私を苦しめようと、他の女子たちに私を無視するように言い渡した。