【完】もう一度、キミのとなりで。


謝ってもらえたのはいいけれど、なんだかとても気まずくて、オドオドしてしまう。


「今度蛍に何かしたら俺が許さねぇからな」


碧空くんがさらに釘をさすように言って、彼女たちを睨みつける。


すると、たまりかねた様子の碓井さんがサッと向きを変え、その場から逃げだすように走り去っていった。


「行こっ」


他の子たちもあとに続くようにして逃げて行く。


私はそれを見届けながらもただただ怖くて、不安で。


一見これで解決したようにも思えるこの状況……。


だけど、碧空くんにかばってもらうなんて、碓井さん達からしたら私のことがよりムカつくに決まっている。


碧空くんが助けてくれたことは嬉しかったけれど、それ以上に私は、彼女たちの報復が怖かった。


.





.