【完】もう一度、キミのとなりで。


続いて碧空くんは、彼女たちに謝るよう促した。


「……」


「謝れよ!」


何も言わない彼女たちを見て、彼はさらに語気を強める。


私は思わず彼の腕を掴んだ。


「そ、碧空くん、もういいよ……」


これ以上彼が彼女たちを責めたら、もっと大変なことになりそうな気がして。


するとそこで、黙っていた取り巻きの女子たちがぽつりぽつりと口を開きはじめて。


「ご、ごめんなさいっ」


「ごめんね……」


意外にも素直に謝ってくれてビックリする。


みんな碧空くんが本気で怒ったのを見てビビっている様子だった。


でも、碓井さんだけはなかなか謝ろうとはしなくて。


みんなが言い終えた後に、しぶしぶ自分も小さい声で謝ってきた。


「……ごめん」


「う、うん。もういいよ。大丈夫だよ……」