「てかそれ、わざとでしょ?」
「ドジっ子アピールだったりして」
「やだぁ、ほんといちいち目障り~」
「……」
臆病な私はやっぱり言われっぱなしで、何も言い返せなかった。
ただ黙ってうつむく。
するとふいに、中心に立っていた碓井さんがペンケースを拾い上げて。
「ほら、これあんたのなんでしょ」
そう言いながらこちらに向かって勢いよく投げつけてきた。
「……っ!」
パシンと頭に当たったそれは、また下に落ちる。
痛い……。
碓井さん達はそれを見てまたクスクス笑ってる。
泣きそうになるのを必死でこらえる私。
するとそんな時、向こう側から大声がして。
「おいっ、なにやってんだよ!!」



