濡れたシャツを脱ぎ、借りたTシャツに着替えてから教室に戻ると、加奈子ちゃんの姿はなく、シフト時間を終えてどこかへ行ってしまったようだった。
一緒に中庭のサッカー部のブースを見に行こうかなんて思ってたけど、もう他の友達に誘われちゃったかな。
一応連絡してみようと思い、ラインでメッセージを送ってみる。
すると、すぐに返事が返ってきて。
『今ちょっと友達に呼ばれてて、終わったら蛍のとこ行くね!
サッカー部のブース私も行きたいから一緒に行こう!
中庭で待っててくれる?』
それを見て、再び中庭へと向かうことに。
加奈子ちゃん、他の友達と一緒にいるのにわざわざ私のところまで来てくれるんだ。
そう思うとちょっと嬉しくなる。



