【完】もう一度、キミのとなりで。


……わあぁっ。


再び熱くなる顔。驚いて見上げると目が合う。


だけど、よく考えたら彼はまだ上半身裸のままだ。


早く何か着ないと、このままじゃ風邪を引いちゃうよね。


そう言おうと思った時……。


「へっくしゅん!!」


碧空くんが突然、大きなくしゃみをひとつした。


思わず目を丸くすると、彼も驚いたように目をぱちくりさせている。


「だ、大丈夫……!?その格好寒いよね。

早く服着ないと、碧空くんが風邪引いちゃう!」


慌ててそう告げたら、碧空くんは笑い出した。


「……ぶっ。あはは!だよな。ダッセー俺。

自分で風邪引くよとか言っといて」


「い、急いで着替えてきていいよ!」


「おう。じゃあそろそろ着替えてくるわ。

蛍もちゃんと着替えろよ」


「う、うんっ」


「あ、別に返すのはいつでもいいから」