「き、気付いてたの!?」
「もちろん。でも帰っちゃったから声掛けらんなかった」
「あっ……ごめんね。
あの時、スーパーボールすごく混んでたから遠慮しちゃって……。碧空くんも忙しそうだったし」
「そっかー。そうなんだよ。なんか異様にスーパーボール人気でさ。
でも、あのあと3組の焼きドーナツも行ったけど、蛍いなかったんだよな」
わぁ、うちのクラスにも来てくれたんだ。
「そうだったの?ごめんね。
実は私、調理係だったから、ずっと調理実習室にいたの」
「マジ?だからか」
「わざわざ、来てくれてありがとう」
「うん。だって行くって約束したし。
美味かったよ。ドーナツ」



