【完】もう一度、キミのとなりで。


碧空くんと笑顔でタッチをかわすと、母親と共に喜んで帰っていく女の子。


うさぎの絵が付いたボールをおまけしてもらってすごく嬉しそう。


すると、碧空くんのすぐ隣に立っていた浴衣の美少女が彼の肩をポンと叩いた。


「ふふ、子供に大人気じゃーん」


「ははっ、まぁな。俺も子供みてーなもんだし」


「あはは、なにそれ~。だから子供心がわかるって?」


「そうそう。そーいうこと」


髪をアップにしているから一瞬誰かと思ったけれど、よく見るとそれは美希ちゃんだ。


浴衣姿がめちゃくちゃ似合う彼女は、いつにも増して綺麗に見える。


キラキラしてるなぁ……。


イケメンの碧空くんと並んでいると、本当に絵になるというかお似合いで、なんだか自分とは別世界にいるかのように感じてしまった。