「俺、丈夫だし。 お子ちゃまに心配かけるようなことにはなんねーから心配すんな、ちーくん?」 面白くて、わざと千隼くんが気にしてる子供っぽさのことをぶっこむと、顔を真っ赤にして千隼くんが声を張り上げた。 「楓、3年の間に意地悪になった……! 僕、帰る!」 「は? もう帰んの?」 「僕は楓とは違って忙しいんだ! 夜は母さんと父さん来るから!」 心配してくれてたのは図星だったらしく、わかりやすく動揺しながら病室を出て行く。