『今日も楓と遊んでくれたんだね。
ありがとう、十羽ちゃん。
これからも、楓と仲良しさんでいてやってね』



記憶の中のおじさんが私に話しかける。



とってもかっこよくてダンディーなのに、話すとすごく柔らかい人。



私と話す時、必ず腰を曲げて目線を合わせてくれる、そんな人だった。



お土産の数は少し抑えた方がいいかもしれないけど、これもおじさんなりの楓くんへの愛情表現なんだろうと思う。



なかなか家にいられない分の、おじさんなりの気遣い。



楓くんの優しさと似てるから、よくわかる。


ちょっと不器用で、でも愛に溢れてるんだ。



楓くんも、小言を並べつつも、それが心からの嫌悪じゃないってことはわかる。