お母さんは私をぎゅっと抱きしめて

「ごめん、ごめんね…風和…」

と泣きながら10年前の過ちを謝っていた




ーーーー…



音の正体はお母さんで、

カンカンといっていたのは包丁で材料を切ってる音だったらしい


目の前にはたくさんのご馳走



久しぶりのお母さんのご飯だ…




それからここ10年の話をお互いにした



「大きくなったわね、風和」


話の合間にお母さんはこうよく言った