それから俺はひたすら走った 風和は電話をしても出ない 風和の家は会社から結構離れている 電車に乗って移動するも 俺は気が気ではなかった 電話の向こうは雨の音がした きっと外にいる この大雨の中で。 雨の苦手な風和が何の理由もなく 外にいるはずがない。 そしたら家にはいないだろう 風和の家の近くで風和がいそうな場所… あそこだったら……