時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

「小宮。いいわ。特別に教えてあげる。」

そう言って有希ちゃんは語り始めた。



「あの時…あたしがあんたに〝叶翔が好きみたいなの〟と言った時に『私たち幼馴染みだよ?ナイナイ』って、言ったよね。そのあと、あたしが告ってダメだったって言った時にホッとした顔したし、叶翔が好きな人黙ってたでしょ!自分が好かれてるからって…!」

何を…言っているの?

叶ちゃんは有希ちゃんが好きって言っていたし…それはなぜか言いたくなかったけど…!

「私たち幼馴染みだよ?ナイナイって言ったのは…有希ちゃんの恋を成功させようと思ったしそれにっ…」

「ハイハーイ。良い子ぶりっ子ウザい。有希のため?はっ。自分のためでしょ?」

姫路さんが私を貶(けな)すように言い放つ。

「そういうのがムカつくんだよ!」

西村さんがキレる。

2人で総攻撃され黙ってしまう私。

でも…負けたくない…!

「恋って…わかってなかったっっ‼︎」

1番…言いたかったこと。

私は初恋すらまだで。恋なんてわかっていなかった。〝好き〟なんて…友人として、家族としてしか使っていなかった。

「知らねーよ!」

松野さんが睨みながら言う。

「知らなくても…いい。」

どうせわかりっこないもの。

そんな低い声が出た。