時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

ガラッと教室の扉を開けるとザワつきが増す。

「ねー市下さんを裏切ったって本当なのかな」

「裏切る人に見えないけど。でも、人は見かけによらぬものって言うしね」

ヒソヒソと女子が噂を言い始めていた。

まるで…私にわざと聞こえるように話しているかのように。

「ええっ!そうだったらぁ…キララこわぁい!」

と、1人の女子が声を上げる。

そのトーンが高いその人はーーーーーーーーー東雲キララさんだった。

「ちょぉ、キララ声でかいって」

周りがクスクスと笑う。

…なんで。

…なんでなんで。

私がそこまで言われなくちゃいけないの

裏切りなんてーーーーーーーーしてないのに。

叶ちゃんが有希ちゃんが好きということを隠していただけでバレないように自分のそのことに関する感情を押し殺して、笑顔で半分無理しながら振舞っていただけなのに…。