時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

「あんた達やめなさいよ」

女子トイレに突如響いた凛とした声。

その声の主はーーーーーー

「風上凛花!?」

焦ったように言う2人。

そう、クラスメイトの風上凛花さんだった。

風上さんは入学式のときにすごく美人だと、男子が騒いでいたけど…。

その時、風上さんは本から目を離さずに『ウザい』とだけ冷たい声で言った。

それで、女子は『ちょーし乗りすぎ、キモイ』と言っていて…でも男子は『クールビューティ』と
言っていたのを思い出す。

「小宮さんが何かしたの?」

「裏切られたの!」

有希ちゃんの泣きそうな声が響いた。

「なんでいじめる必要があるの?二人掛かりで。それに、いじめるんだとしても、姫路は関係ないでしょう?だいたい、小宮さんと市下さんの2人でいたじゃない」

風上さんの言葉にうっと言葉を詰まらせる2人とも。

「…それに…〝裏切られた〟なら尋ねればいいじゃない。暴力的に解決するのは間違いだと思うけど」

最低だわと言葉を付け足す彼女。

彼女の言葉はまるで氷の刃のようにも思えた。

それぐらい、冷たく、尖っていた。