時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

What's this?

ナニコレ?

「タイムリープ専用の鍵よ」

キレイ

それだけ思った。

シルバーのチェーンにピンク色で羽の形をした鍵のネックレス。

不思議と何かを感じる。神秘的なオーラのよーなものを。

「使い方を説明するね」

使い方はどんな扉でもいいから鍵を差し込んで過去に行きたいとか未来に行きたいとかを言えば出来るらしい。

…結構簡単かもしれないな。

「本当にありがとう、あの、名前は…?」

「私?真白よ。あ、忘れてた。貴女の名は?」

「こ、小宮冬華です」

私にそう聞くと真っ白な手帳を取り出してサラサラっとメモをする。

なにを書いているんだろう。

「あ、鍵のーーーぎにーーーーーーちゅうーーーして」

なんて言ったの?

全く聞こえないよ?

「ふこうーーーーね」

「ほんーーーーーーきをーーーーけーーー」

待って、瞼が重くて閉じちゃいそうなの。

待って…。

「ばーーい」

フッと。

私が立っていた位置に穴が開いて、落ちるって思っていた。

そしたら、意識が

プツリと

途切れた。