フッと。

女の子が現れた。

金髪のふわっとした綺麗な髪、真っ白な肌、大きめなヘーゼル色の目。

外人さんみたい…。

「私を呼んだのは貴女?」

高くて細い声だけど、はっきりと聞こえる。

思わず聞き惚れてしまいそうな、そんな声。

「そうです。」

「貴女の願いは?」

「えっ」

ね、願い?

全くもって予想をしていなかった事に少しパニクる私。

…でも…私昨日の夜に、〝今までの事をリセットして入学式の朝からやり直したい〟って思った。
それを伝えれば叶えてもらえるのかな…?