ガチャッとドアを開けて、外へ出る。

朝日が眩しい…なんて呑気なことを思う。

すると突然、叶ちゃんが手をキュッと優しく握る。私の小さめな手を。


「冬華、行くぞー!」

無邪気な叶ちゃんらしい素敵な笑顔で。

……遅刻しそうだけど。…あえてそこには触れないでおこう。


そこからは2人で仲良く走っていた。

でも、少し叶ちゃんのが早くて引っ張ってってもらったけど…。