お父様からお許しをもらったあの日から5年の月日が流れたーーーー…。

私の叶翔の呼び方も〝叶翔くん〟から〝叶翔〟に変わった。

まあ叶翔が自分からあの時みたく、呼び捨てでいいから。俺も初っ端から呼び捨てだったし…、と言ったから。

「桃花、入るぞ」

そう、叶翔の声がして、ドアが開かれる。

「か、叶翔…!」

「ドレス、似合ってんな!」

そう、今日は結婚式。

私はティアードスカートという感じのウエディングドレスでフリルが段々になっていてものすごくかわいい。

これを決めた理由は一目惚れかな。

叶翔が来ているタキシードがかっこよすぎる。

叶翔って何来ても…似合うなぁ。

「叶翔だって…かっこいい…!」

「サンキュー!」

そう言って笑いあった。

そして、いよいよ…。

「汝、東叶翔は、この女、高星桃花を妻とし、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しきときも、共に歩み、他のものに依らず、死が2人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみ添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに誓いますか?」

神父の声が響いて、

「誓います」

そう叶翔の声が響いた。

「汝、高星桃花は、この男、東叶翔を夫とし、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しきときも、共に歩み、他のものに依らず、死を2人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみ添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに誓いますか?」

「誓います」

私の声が響く。

「では、誓いのキスを」

2人で向き合い、叶翔が私のウエディングヴェールをあげた。

ーーちゅっ

一瞬目があい優しくキスをする。

ーーーー大好きだよ、叶翔。

ずっと仲良くしていようね、来世も、その次もーーーー…!

そしてその時から時間が経ち、ブーケトスをする時になった。

ブーケトスの会場から下を見るとたくさんの人たちがいた。

桃葉お姉様に、お父様、それにお母様までいて。

今でも4人仲良しでいる沙良ちゃん、海帆ちゃん、ミソラちゃんもいて…。

これほど幸せなことはないと思った。

「投げます‼︎」

そう言って投げた幸せのブーケ…。

それは美しく晴れ渡る初夏の空を舞った。













ーーーーENDーーーー