時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

「じゃあね」

そう言って、冬華さんは消えた。

それと同時に声が聞こえる。

「ーーーー!おーーか!とうー!ーー桃花!」

ぱちっと目が開く。

気がつくと、真っ白いベット、真っ白い天井、真っ白いカーテンが目に入った。

それに加えて、薬品の匂いがする。

「よかっ…た…!」

そう言って私を抱きしめたのは叶翔くん。

「ここ…は…?」

「病院だよ!ほんと…俺の心臓止まるかと思ったんだぞ…!」

「ごめん…」

その声から本当に心配してくれているのが伝わる。

「あとこの前のこと…叶翔くん…ごめんね…!」

イチバン、謝りたいこと。

「俺こそごめん。もう。帳消しにしよう。桃花が良かったら…」

「帳消しが…いいよ!…………………ッ!」

ーーズキン

頭が痛い。

殴られた時のかな…。