「あ…お待たせしてしまって、申し訳ないわね。桃花さん」

「いいえ。私もちょうど来たところですよ」

にこやかに笑ったから、こっちもそう笑う。

「お話っていうのは…っ…!」

ーージャリッ、ジャリッ、ジャリッ、ザッ。

後ろからそんな音が聞こえた。

後ろから数人ほどの気配がして、振り向いた。

そこには、ガラの悪そうな人たちが4人。

世間一般に不良と呼ばれる人たちだ。

「こういうことですわ。さあ!あんたたち…やってしまいなさいっ!」

ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべた佐川さん。

それと同時に襲いかかってくる、不良の人たち。