【叶翔side】

下駄箱で桃花を待っていようと思いローファーを履きカバンを持ち待っていた。

すると、コツコツコツと小さな足音が聞こえた。

クルッと振り返るとそこには桃花、ではなく、佐川 麗歌がいた。

なんだ、そう思った俺は視線を元に戻すと佐川 麗歌が駆け寄ってきた。

「東くん…!」

なぜか、その瞳は…潤んでいた。