「私…魔法が1つだけ、使えます」

…何が言いたいんだ?

そう思われていないかな。

「だから、私の魔法を使ってーーーー」

「待ってっ…!」

また、私の言葉を遮った東さんの声がする。

驚いて、静寂が流れる公園。

そして、静寂を破ったのは東さんだった。

「〝魔法〟って誰からもらった…?」

一瞬で、悟った。