「だから、桃花は、好きにお付き合いをさせてあげてくださいませんか?」

お姉様…。

私のことを考えて、そんな行動を取ってくださったの…?

そうだとしたら、感謝しても…仕切れないよ…!

「先日、桃花と会いました。そうしたら、とても疲れたようなそんな様子でした。無理…でもしていたのではないでしょうか。だから、もう。解放してあげてくださいませんか」

お姉様…。

そこまで見ていてくれたんだ、そう考えたらも、泣いちゃいそう。

「…っ…お願いします…っ…!」

そう言って私が頭を下げるとお姉様も一緒に頭を下げてくれる。

「……取り敢えず。家に入りなさい。話はそれからだ」

面倒くさそうな顔をして、家に入るお父様。

そして顔を見合わせながら入る私たち3人。