時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

「お父様…!私の恋人です。怪しい方ではありません!」

慌てて、東さんの前に出て面と向かって話す。

逆らってはいけない。

そんなことを言っている場合ではない。

私と、東さんの問題なのだから。

「初めまして。東 叶翔と申します。今日から、そちらのお嬢様の桃花さんとお付き合いをさせて頂いております」

さらりと挨拶をしてにこやかに笑う東さん。

「お前…歳はいくつだ」

「…今年で34です」

…東さん…34だったの…!

み、見えない…。もっと若いのかと。

「そんな、歳の差で付き合うのか。桃花」

「はい。私たちはお互いに愛しています」

そうだよね?東さん。

「そうなん…」

東さんが言おうとすると言葉を遮るお父様。

「桃花。北岡さんのところの息子さんと婚約しているはずだ。そちらはどうするんだ」

「お父様。それは先日、お話した通り、私が北岡さんと婚約を結び、会社も継ぎます」

私が答えようとすると、お姉様が出てきて代わりに答えてくれる。

「そして、北岡さんの方へお電話をすると、構わんよ、と快く承諾して頂けました」

お姉様は、怖いぐらい、芯のはっきりとした話し方だった。