時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

「はい」

外に出るとそこには東さんがいた。

「あのっ忘れも…」

「何です?散々ガキとかいって人傷つけて。押し掛けてくるなんて。何なんですか?」

思わず出てしまった言葉。

やだ。

私そう言うことが言いたかったわけじゃないのに。

「用事でもあるんですかね?ないなら帰って…」

「この間は!ごめん…。悪かった」

その声は本当にごめんという声をしていた。

「別に。ていうか、あんなことなんでいったんですか?嫌がらせですか?」

やだ。

口が止まることを知らないみたい。

私…最低な女じゃんか。

「怖かったんだよ!お前を好きになるのが。慌てて。あんな事言った」

〝お前を好きになるのが〟って今言った?

どういう事なの?

期待しちゃう。

自惚れちゃうよ…。

もう、傷つくのは嫌なんだよ…。

「…だんまりはやめてくれよ」

「意味がわかんないです」

私のことが好きなのかなって。

思ってる、解釈してるけど、わかんない。

「ああ〜。もうぉ。お前が、桃花が、好きなんだよ!」

声を荒げる、東さん。

照れているみたいで顔が赤いけど私の目をしっかり見ていてくれている。

それは…本当なのかなって強い感動に襲われて、言葉が出ない。

「返事は今度でいいから」

待って。チャンスはここしかない。

「今がいいです!」

そう言うと動きが止まる東さん。

「私もっ好きなんですっ〜」

嬉しくて、幸せで涙が出てきた。

「伝えようとしたらっ…ガキとか言われるしっ…」

「うん。うん。ごめん」

そう言うと私に近づく東さん。

「抱きしめ…」

「何をしているんだっ!」

突如、嫌な声が響き渡った。

幸せな時間が壊れる。音を立てて。

ーーガランッ、ガランッ、ガランッ…。

「お前!どう言うつもりだ!社長令嬢に触れるなど…!」

ガンガンと大きな声で怒るお父様。

こんなに怒っているお父様は見たことない。