時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

ーードキン…ドキン…ドキン…ドキン…ドキン。

「叶ちゃん、〝約束〟絶対守るね!」

そうあの記憶の通りに笑って語りかけると泣きそうな顔をする東さん。

「なんでその台詞を桃花が…!」

「前世だからです」

きっぱりと芯のある声で言う。

「え?」

期待と不安が入り混じったような顔をする東さん。

「その〝冬華〟さんが私の前世だからです」

「何を…からかうのはやめてくれよ」

「からかっていませんよ」

「だから…なんなのって…話っ…なんだけど?」

ふいっと私から目をそらし強がったような声を出す、東さん。

「疲れているような、元気がないのは…〝冬華〟さんが亡くなった日が近いからですよね?」

そう。

あの記憶だったらつい最近の日にちだ。

きっと命日が近いから。

「っ…」

確信を突かれたと言うような東さん。

「私は…ここにいますよ。いなくなりません。今は死なないです」

〝冬華〟さんとは…違う。

わたしはここにいられる。

跡取りにならなくていいから。

きっと。

自由だ。

「ねえ。東さん…〝冬華〟さんのこと詳しく教えてくださいませんか」

詳しくは知らないから。

知っているのはアバウトなところだけ。

「別に…桃花には…話す義理なんてないだろう?」

っ。

一気に突き放されたみたい。

わたしには入れない世界。入ってくるな。

そう言われてみたいで嫌だ。

まるで、君の世界はここまでだよ。と線を引かれたみたい。

でも…今までみたいにいちいちクヨクヨしないの。

それぐらい。

想いが強いんだと証明する。

「じゃあ。これを見てもいいますか?」

そういってわたしが差し出したのはあのピンクの鍵。

「それはっ…!冬華の!鍵…!」

やっぱり。

そうか…。

「どうしてお前が、それをっ……」