時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

「あなた…高星 桃花ちゃんよね?」

そう言って現れたのは…〝予知夢〟のようなものにいた死んでしまった女性だった。

やっぱりそっくりな気がする。でも、その女性の方が美人だと思う。

「そう…ですけど…」

「最近…私のような女性が死ぬ夢見たでしょう?」

優しく、微笑みながらに語りかけてくる女性。

それはまるで、大人が子供に諭すように話すようだった。

「は…い」

ドクン、ドクン、ドクン…と心臓が大きく音を立てる。

この先は何を言われるのか…と。

「私は。小宮 冬華って言うわ。小さい宮に、冬に華ね」

「ご丁寧にありがとうございます」

そっか…だからあの男性…〝冬華〟って。

「それで…本題に入るね。…単刀直入に言うね。あの夢は…あなたの前世よ」

「ぜ…前世…?」

と言うことは…私は事故で…死んだの…?

「それで…あなたは私の…生まれ変わりなの…」

生まれ変わりなんて、本当にあるんだね。

私が知らなかったからすごく驚いて黙り込んでしまった。