時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

パーティーがお開きになり、私はお父様の元へと一目散に駆け寄った。

『お父様!私!婚約者…』

〝お父様!私!婚約者なんていらないです!私には好きな人がいます!〟

『嬉しいか。桃花』

そう言おうとしても遮られた。

『婚約者なんていらないです』

震える声でお父様を見据えながら言った。

『何を言っている?』

『私…には…っ。好きな人がいます…!』

『……お父様が用意した〝幸せ〟はいらないというのか?』

だんだんお父様の声に怒りが入る。

わかってる

〝逆らってはいけない〟

これが

暗黙の了解なのは

わかってる。

でも…

そんな

〝幸せ〟は

いらないーーーー。