あの日から1カ月が経った。

部活が終わり帰り道にわたしは1人気分を沈ませていた。

その沈ませていた理由は…

先週におこなったテストでテストの点がイマイチで順位も悪い方だった。

わたしが今手にしているテストの紙には103/500と書かれている。一応、わたしが通っている高校はこの美扇町でトップレベルの高校だけれどお父様には物足りないらしく「こんな底辺的なレベルの高校で50位以内にいないのはものすごくおかしなことだ!!」と言っている。

お父様は、厳しいひと。まあ、お父様は大企業の社長でたまに海外へいく。お母様はヴァイオリニストで世界各地を転々としている。お母様は全くと言っていいほど厳しくない。「桃花。あなたは自由に生きていい子供のうちはね。大人になってから…女社長として頑張ってね。桃葉の代わりにもね」と言っている。優しくて大好きだけどバイオリニストとしての才能があってオーケストラなどによくだているため家にいない。

私にはお姉様がいて、会社を継ぐ予定だったけど、ある理由で、継げなくなってしまい。海外留学中。

でも…お父様が〝社長〟ということは私は〝社長令嬢〟な訳なんだけど…全然そんなガラじゃないと思う。