時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

一呼吸置いて。

「それから、お前のガンを取り消したから〝事故〟は〝確実に死ぬ〟というものに変わった」

やっぱり…あの初夏の事故をは確実なのか…?

「待って…くれ。なぜ、〝ましろ〟では起きずに〝魔夜〟だと変なことがつきまとうんだ!?」

話を聞いていて、そこが一番引っかかっていた。

「ああ…それは…私が、魔夜が〝悪魔〟だからだよ。〝真白〟は〝天使〟だからさ」

「え…」

そんな単純な理由なのか…?

「悪魔は…生きている間に、犯罪を犯した者がなる役目だ。しかも、かなりのをな。…一度。神様が良心を元の良い状態にして〝自分のせいで苦しんでいる、苦しませている〟のを見させて後悔させるようにするためだとさ。神も…バカなことを考えるな」

そんな深いわけがあったのか…。

「って。ことはお前はかなりの罪人か…?」

思わず出てしまった言葉。しまった。あまり触れてはいけないと思ったから…。

「ああ…私は…両親がいなく、ヤンチャしてたからな。

おっと。余計な事まで喋りすぎたね。ということだ。小宮冬華のことは諦めろ。お前の魂が鍵に吸い取られるぞ。体調が優れていないのもそのせいだ」

「あ…あとひとつ。なぜ、俺がタイムリープしたときに、高校1年の最初に戻ったんだ?俺はもっと最近に戻りたかったんだが…!」

「チッ。質問の多い奴だな。はぁ…。それは、お前が1番幸せだった時間帯にしたからだよ。まあ、天からのプレゼント、みたいなもんだ」

一瞬、悲しそうに目を伏せた彼女の姿は〝悪魔〟ではなく〝人間そのもの〟の顔をしていた。

だか、すぐいつもの冷酷な顔に戻り、「じゃあな」と、そう言って、魔夜は姿を消した。