時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

「おーい」

「はいっ!」

ハッとして周りを見ると、一面真っ白い世界。

…あの時と全く同じ。

そして私を呼んだ人も。

真白という天使だった。

「えーと、小宮冬華さん、貴女は死にました」

さらっと言われる。私をまっすぐに見据えて。

この子には人の心は無いのかと失礼だけど思ってしまう。

「だと思いました」

泣くな。こらえて。私。ここでは泣いてはダメ。

そんな風に思っても、私の目から簡単に溢れてしまう涙。キャパ小さいな…。

「でー、幽霊になった人は…」

私の様子に気づいた真白は口を止め…ため息を吐く。重いため息を。

「全く。泣かないでよ。めんどくさい。私別に慰めたりしないし」

ガシガシと頭をかいて綺麗な金髪が揺れる。

「泣いても、人間に戻れるわけじゃないんだ、よー…」

「なにっそれ…。貴女は人の心が無いのっ!?」

カチンときて思わず声を荒げる。

「ああ、無いね。そもそも人じゃ無いし。」

痛いとこを突かれてなにも言えなくなる私。

続けるよと言われてペラペラと喋られる。

「死んだ人は、人間界に行って過ごしてから神様が天国か地獄か決める!以上!」

「ええ!どれぐらいいるの?」

びっくりして涙も止まる。

「神様が定める!あと、1度だけ人間に語りかけることができるよ」

そう言われて体が光に包まれる。

「わ!」

そして、自然と瞼がおりてきた。

あの時と同じように。

でも、咎める(とがめる)ことなく。

〝早く人間界に行きたい。もう一度…叶ちゃんに会いたい。〟その一心だった。