時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

来た先生は、雨村先生と言うらしい。そして、先生の部屋へついて行った。

「事実を…受け止められるかい?」

一瞬悲しそうな表情を浮かべた。

なぜだろう。


「っ…。ハイ」

「君の名前は?」

「小宮冬華です」

「冬華ちゃん…」

言うよ?と言う様にチラッとこちらを見た先生。

…よっぽど…よくないのかな。

ーーーーーーーーその予感は的中した。

「お父さんの小宮優さんは…亡くなられました。」

「っ!」

ナクナッタ…?

ナクナッタ…?

ウソダ。

ソウ、ナニカノウソ。

アリエナイ。

ナイヨ、コンナノナイ。

チガウヨ、オトウサンジャナイヨ。

キットチガウヒト。

ソウジャナイ。ソウジャナイ。オトウサンジャナイ…!

私は“亡くなった”と言う事実を否定しつずけていた。

この事実はまだ15歳、高校生の私には…重すぎて。

「お母さん、小宮結衣さんは、失声症です」

…シッセイショウ…?

初めて聞く言葉にとても驚く。

「あのっ、シッセイショウ、って…な、んですか?」

涙をこらえているせいで声が震える。

「ストレスのせいでなったりして、声が出なくなるんだ。結衣さんの場合は悲惨な事故だったから、その影響だ…」

「あっ、りがと…ございます」

「結衣さんは、事故でとても深い傷を負った様だから…自律神経がまたしっかり整えば、声は出ると思うよ」

「は、い…」

そっか。さっきのメールの絵文字は〝お母さんの精一杯の強がり〟だったのかな…。

そしてーーーーーーーーーー私はこの、アリエナイ事実を受け止めなきゃいけない。

一つ疑問がよぎる。

「どうして、私たちなの?」と。

…だって…犯罪を犯す人、自分で命を捨てる人たくさんいるでしょう?

…おかしいじゃない。

お父さんは、犯罪を犯す人を捕まえる側。

良いことして来た。

なんで?

お母さんだって…幼い頃から虐待を受けてて、今まで耐えて来た。

でも、ストレスで前失声症になったんだって。

つらいおもいを、たくさんして来たのに…

なのに…どうして?

ねえ、教えてよ。

神様。

私たちはーーーーーーーーおかしな事を…したの?