時間を戻して何度でもあなたの恋人に。

「そんな冬華が好きだけどな」

叶ちゃんがそう言った気がして振り向く。

叶ちゃん…好きって今…?

言った?

「ばっ、こっちみるな」

そう言った叶ちゃんの顔は真っ赤で、こっちまで顔に熱が集まってくる。

顔を前に向けると

「冬華」

なんだろうそう思って声の主の方へふりかえると

ーーチュッ…

「ファーストキスいただきっ!」

そう無邪気に笑う叶ちゃん。その笑顔はまるで、いたずらっ子のよう。

「なっっ」

私は突然のことに驚いて何が起こったのかがわからなかった。わかったのは私の唇に暖かい柔らかいけど若干カサついたようなものが触れたということだけだった。叶ちゃんの言葉で〝自分はキスされたんだな〟とようやく理解することができた。

でもそのあとは…言うまでもないだろう…。

もちろん照れた。

だってファーストキスですよ。初めてのチュウですよ。初恋…好きな人との初キスですよ。

これほど嬉し恥ずかしなことないでしょうと思うのは私だけだろうか。

「もぉ~。冬華ちゃん、ノロケ〜?」

そう言うのは芽衣ちゃん。

えっ、口に出てたっ!?

「ノ、ノロケっ!?」

そんなノロケてないよ!それに恥ずかしい事言わないで〜!

「彼氏とラブラブかぁー。いいなぁ〜羨ましいよ」

か、か、彼氏っ!?

「やだぁ。〝彼氏〟って言ったくらいで照れないでよ〜!ウブだなぁ♡」

あの…芽衣さん…私で遊んでないですか?

「ほら!もう帰るぞお前ら!」

担任の先生の声が響いていた。

「小宮、沢村!さっさとたてぇ!」

そう言われると慌てて芽衣ちゃんと私は立った。

それから学校につき芽衣ちゃんと別れ叶ちゃんといつものように帰った。